看板わ
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01/22/10:12 [PR] |
05/30/13:44 バイリンガルの看板
■東京・明晴学園 「日本手話」から読み書きへ 耳の聞こえない子供たちに「日本手話」を第1言語として習得させ、その後に「日本語」の読み書きを身に付けさせる「バイリンガルろう教育」が注目を集めている。今春、開校した「明晴学園」(東京都品川区)が国内の学校で初めて実践。補聴器や発声訓練によって、日本語で会話を目指す一般的なろう学校と異なり、障害が重くても教師らと意思疎通ができるなど、子供を考えた指導といえそうだ。(鵜野光博) 明晴学園では、普通学級の「国語」に当たるのが「手話」の授業だ。 この日は小学部の児童が、DVD映像で手話の多彩な表現を勉強中。といっても映像は、頭のいいゴキブリをやっつけるため奮闘した男性が体験を手話で語るものなどで、時々大きな笑い声が起きる。 画面には字幕で意味も表示されるが、その情報量の多さに驚かされる。「子供たちは字幕を読んでいませんよ」と、斉藤道雄校長。教師の語りかけも、子供同士の雑談も手話で、話し声の代わりに、両手が忙しく動いている。 同学園で使われる日本手話は、手話通訳などで主に見られる「日本語対応手話」とは異なり、ろう者の社会で長年はぐくまれたものだ。語順が日本語とは違い、手だけでなく表情も使う。桜美林大の佐々木倫子教授(言語教育)は、「日本手話には独自の文法と語彙(ごい)があり、独立した言語であることは定説になっている」と話す。 斉藤校長は「ろう者を健聴者の世界に導こうとする教育は善意だろうが、一面で、足がない人に走れというようなものだ」と言い、佐々木教授は「口話法の背景には、日本語ができないと社会の一員として認めないという社会的圧力がある」と指摘する。 「実際、親にとって日本語ができなければ…という不安は大きい」と斉藤校長。「バイリンガル」の看板を掲げるのもそのためで、研究者ら協力を得ながら、教材と指導法の開発に取り組む。手話で育った子供が日本語を習得するのは、英語を学ぶのと同じ苦労がいるという。それでも手話を第1言語とする意味について斉藤校長は「手話がしっかり身につき、自由にコミュニケーションができれば子供は落ち着き、自分を出せるようになる」と説明。「この学校は話し声がないだけで、子供の様子は普通の学校と変わらない。子供たちの成長によって教育の成果を示していきたい」と話す。 ≪明晴学園≫ 平成20年4月開校。前身はNPO法人(特定非営利活動法人)「バイリンガル・バイカルチュラルろう教育センター」が運営したフリースクール「龍の子学園」で、東京都の教育特区認定を受けて私立学校化した。幼稚部16人、小学部25人の計41人が通い、教師9人は全員、日本手話が使える。22年度に中学部を増設予定。 PR
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